＜医院人事労務＞医院の経営状況をスタッフが理解してくれない！

※今回は院長夫人からのご相談です。

主人が開業して1年が経ちます。
患者数は少しずつ伸びてはいますが、このままでは3か月後に資金がショートしそうです。
その場合は私がＯＬ時代に貯めた300万円の貯金を投入しようと思っています。

先日スタッフに「医院の経営が苦しいこと」、「このままでは3か月後に資金がショートすること」、「スタッフのみなさんの力を貸してほしいこと」を恥を忍んで正直に伝えました。
その後、スタッフの皆さんはいろんなアイデアを出し合い、協力的になったのですが、私の本音はスタッフさんに出勤抑制をしてほしいと思っています。
しかし誰も「今日は患者さんが少ないので休みます」と言ってくれず、暇なのに全員が出勤してきます。
どうすればいいでしょうか？

お気持ちとてもよく分かります。
ＯＬ時代に100円、200円の節約をして貯めた奥様の大事な貯金が、暇なのに出勤してくるスタッフさんの給与に日々消えていくのはとてもつらいことだと思います。
スタッフさんへの責め心が強くなってしまうのはしょうがないことだと思います。

しかし、このような局面ではコストの削減では根本解決はできないと思います。
まずはダメ元で銀行に追加融資の打診をされるか、ご親族に一時的に資金を融通していただき、資金的な余裕を持ち、時間をかけて医院全体で増患対策に取り組むしか方法は無いと思います。

※後日談
ダメ元で銀行に融資の打診をしたら、意外とすんなり融資が通りました。
私は「この際500万円くらい融資してもらったらどうですか？」と言ったのですが、院長先生は「このような状況になったのは全て私の責任です。
危機感を持ち、自分を戒めるため敢えて300万で融資を申し込みます。
300万円でこの局面を乗り切って見せます！」と言っておられました。

院長先生、頼もしくなられましたね（笑）