<医院人事労務>医療機関で受付スタッフの横領が発覚!【その1】

【ある院長先生より】

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以下の話をある院長先生から聞きました。
参考になるお話だと思いますので、紹介したいと思います。

当院の受付スタッフが、窓口のお金を横領していることが発覚しました。
横領の手口は幼稚なもので、窓口で3,000円受領したにも関わらず、日計表には1,000円受領したと装い、差額の2,000円を着服するという手口でした。
1週間かけて証拠を集め、受付スタッフに問いただしたところ横領を認めたため、その日をもって自主退職扱いにしました。

【補足】

税理士業について15年経ちますが、残念ながら顧問先医療機関での横領・窃盗は2件目です。
ほとんどの受付さんは毎日真面目に仕事をしてくれているのですが、お金を扱う以上横領されるリスクはゼロにはなりません。
ただし、実際に横領される確率は私の感覚値で言うと1%程度だと思いますので、過敏に反応してスタッフさんを疑うことによるリスクの方が大きいように感じています。

クリニックは少人数で家族的に運営しているため、お互いが疑いながら牽制しあうような風土は作るべきではないですよね。
実際99%のクリニックは何もない訳ですしね。
私も、もし当事務所で横領が起きたら、犬に噛まれたと思って諦めると思います。

ただし良い機会ですので、「横領されにくい仕組みづくり」と「横領された場合の対処法」についてお話ししたいと思います。

まずは、病院全体が金銭管理に厳しくなる。つまり帳簿に記載していないお金は存在しない状況を作ることが必要だと思います。
実は今まで顧問先様の金銭管理について、私なりに気になることも多々ありましたのでここで紹介したいと思います。

・整形外科クリニックでリハビリ部門が専門学校から実習生受け入れの謝金を受領しており、その謝金は院長先生に報告されることなく、リハビリ部門の飲み会代に使われていた。

・産婦人科クリニックで胎盤処理業者から受付が「胎盤処理料」なる金銭を受領しており、上記同様、その金銭は院長先生に報告されることなく、スタッフ同志の食事代に使われていた。

・あるクリニックには数年前から受付に出所不明の謎の小銭が入った空き缶があり、レジのお金が合わないときはその空き缶からお金を取り出して合わせていた。

などなど・・・

このような状況を放置すると、スタッフさんに「この病院は金銭管理がルーズだ」と思われてしまいます。
小さなことでもお金に関することは院長先生が全て把握するようにしてください。

話が長くなりましたので、続きは次回のメルマガでお話ししますね。

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