<医院財務会計>資金繰りの悪い病院の特徴は何ですか?

【院長先生からのご質問】

恥ずかしい話ですが、現在預金残高が数十万円しかありません。
大きな支払いをするときは「資金が足りるのか?」といつもヒヤヒヤしています。
なぜ、当院は資金繰りが悪いのでしょうか?
また、資金繰りが悪い病院に共通する特徴はありますか?

【回答】

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まずは、「固定費を賄うための十分な売上が上がっていない」ということが最大の理由かもしれませんが、他にも経験上資金繰りが悪い病院には以下の特徴があるように思います。

(1)銀行借入金の本数が多い(2本以上)
 →これが一番多いです。できるだけ1本にまとめるようにした方が良いです。

(2)銀行の通帳の数が多い(3つ以上)
 →次に多いのがコレです。通帳の数が多いと預金残高に対する感覚が鈍くなってしまいます。振込手数料が勿体無いという方に多いような気がします。

(3)減価償却費がほとんど無い
 →開業8年目以降の先生は減価償却費が極端に少なくなります。以前と同じ売上でも減価償却費が減っていますので、税負担が大きくなってきます。

減価償却費についてはどうしようもないのですが、借り入れ本数や通帳の数はコントロールが可能ですので、是非減らす努力をしてみてください。

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