<医院財務会計>(その4)税務調査に税理士が立ち会わなかったらどうなる?

<医院財務会計>(その4)税務調査に税理士が立ち会わなかったらどうなる?|メディカルサポート税理士法人は医業経営・クリニック経営専門の税理士事務所です
今回は自分の仕事をアピールするようで恐縮ですが、もし税務調査に税理士が立ち会わなかったらどうなるのかについてお話ししようと思います。

【経緯】

先日、高校の同窓会に参加した際、或る友人から「旧友A君の会社に税務調査が入り、多額の追徴税がかかるらしい。鶴ちゃん何とかしてあげて!」と言われ、まずはA君に話を聞いてみることにしました。

A君は個人事業者(建設業)で顧問税理士がおらず、毎年の申告は自分で申告書を作成していたそうです。
また今回の税務調査の打診があっても相談できる税理士がいないため、税務調査は全てA君だけで対応したそうです。

現地調査結果、A君の経理が杜撰なこともあり1,000万円以上の追徴税(過去7年分の合計)が発生しそうとのこと。
「老後のために貯めた貯金を全部持っていかれてしまう。トホホ・・・・」と頭を抱えていました。

【顛末】

早速A君の代理人になり、税務署とA君の間の交渉は全て私を通すようにしました。

税務調査もほとんど終盤に差し掛かっており、私にできることといえば「スミマセン、A君も十分反省していますから何とかなりませんか?」とひたすら調査官にお願するだけでした。
何度も何度もしつこくお願いした結果、ある程度(金額は言えませんが)税額をまけてもらえました。
最後に調査官から「鶴田先生、Aさんの案件は税務署長(トップ)の内部決済をもらう直前だったんですよ。今まで上司に報告してきたことを今さら覆すのは私も大変なんです。
もっと早い段階(=現地調査の段階)で鶴田先生に関与してもらえると私もやりやすかったんですけどね」と愚痴を言われました。

少々分かりにくい部分もあると思いますが、何となく税務署と税理士との間でどのような交渉をしているのか雰囲気が分かっていただけるかも?と思いお話ししてみました。

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